歩く、走る、ジャンプする、階段の昇り降りなどの動作では、ひざの曲げ伸ばしをした時に関節に体重がかかります。
この時、ひざの上下の骨(太ももの骨「大腿骨」とすねの骨「脛骨」)がこすれ合い、ひざを動かす回数が増えるほど骨の先端をおおっている軟骨がすり減っていきます。
立ちっぱなしのお仕事、重いものを持ったり無理な姿勢を取ったりすることの多いお仕事の方はひざの負担が大きくなります。
また、正座を多くする方や農作業などでしゃがむ姿勢を取ることが多い人も要注意です。
最近では、スポーツ好きな子どもや、高いヒールをはく女性の方など若い世代にもひざ痛は増えてきています。
スポーツでひざを使わないものはほとんどありません。
疲労がたまっているのに休息をとらなかったり、ウオームアップやクールダウンなどの準備運動を十分に行わなかったりした時も、ひざを痛めやすくなります。
靴底が硬くクッション性が低いものもひざに負担がかかります。がにまた・うちまたなどで靴底が斜めになっている靴、サイズの合わない靴なども重心が偏りやすく骨格異常の原因となります。
立ち上がる動作や階段の昇り降りがつらい、歩行に影響が出るようになると普通に日常生活を送ることも困難になってきます。
痛みを放置しておくと悪化していきますので、早めの治療が必要です。
当院では、ひざ関節に影響する体の歪みを整えたり、症状に応じてテーピングを併用したりすることでひざにかかる負担をできるだけ軽減できるように治療してまいります。